球速アップへの道
「球速アップは難しくない。」
そういわれると、信じられないという人もたくさんいるでしょう。
硬式野球部は、毎日休まず練習して、土日は午前も午後も練習。毎日夜まで練習するところも多いです。
強豪でもない、一般の公立高校でさえ、そんな練習をしています。
強豪私立となると、平日も昼から練習するところも多いでしょう。
野球をやっている人からすれば、そんなに簡単に球速がアップしたら苦労しねーわ。という声が聞こえてきそうです。
私も硬式野球部にいましたから、その気持ちは分かります。
10年前の私が聞いたら、そんな方法があるのかと期待しつつ、半信半疑だったでしょう。
今になって思えば、当時の練習はほとんど何の役にも立たなないどころか逆効果だったのです。少なくとも、球速アップにとっては。
球速アップの邪魔をしているのが、ほかでもない毎日あなたがやっている「練習」だとしたら?
あなたの才能をつぶしているのが、ほかでもない監督やチームメイトだとしたら?
そういった可能性を考えたことはありますか?
考えたくない気持ちは痛いほどわかりますが、多くの場合それが当たってしまっています。
たとえば、戦時中に生み出され、野球の現場に今もなお蔓延している根性論。全体主義。
一昔前の練習では水を飲むことすら許されませんでした。
熱中症が騒がれだしてから、水分補給は許されるようになってきましたが、潜在的な問題はたくさん隠れています。
最悪なのは、投手の肩肘の酷使です。
投手が痛いといえば、試合に出してもらえなくなる。
ちょっとくらい我慢しろ、皆辛いんだからという雰囲気を投手陣やチームの中で感じる。
チームのためにという建前の元、投手生命など2の次という起用法を平然と行う監督。
身体の不調からコントロールも定まらない中、試合を作るために小手先のコントロールでなんとかストライクを取りにいき、打たれて自信を無くすという悪循環。
ボールのコントロールについてはここでは深くつっこんだ話をしませんが、コントロールというのはほとんどメンタルの世界です。
ビリヤード・ボウリング・ダーツ・弓道・射的・ゴルフなどどれもメンタルスポーツなのに、投球だけあまりそういわれないのはなぜなのでしょう。
この中でも激しい動きをする投手が一番、コントロールが難しいはずです。
それなのに、コントロール不足は簡単に練習不足のせいにされる。
そんなところにも、野球界に蔓延る根性論がみてとれます。
そして、実際そういう場で活躍する選手はそういう考え方に適応できている人が多い。
なので、活躍している現役選手もそういう考え方を支持する人が多くなるという悪循環があります。
監督や先輩が暴力を振るったり、周囲と考え方が合わなかったり、人間関係のトラブルを抱えていたり、変な雰囲気があったり、そちらに気をとられると、
自律神経や運動神経が阻害され、筋肉は硬直するなどして、人間の身体は十分に能力を発揮することができません。(平常心が大事といわれる最大の理由です。)
身体の動きの大半は「自動」で行われており、理屈で考えて動かしているわけではありません。
極論をすれば自分がなぜ動けているのか?分からないまま、
「前も動けたから次も動けるだろう」くらいの感覚の積み重ねを自信と呼び、あたかも当然できるように振る舞っているだけなのです。
(そしてほとんどの場合そうするしかありません。)
ですが、この自動の仕組みがなんらかのきっかけで崩れたとき、自分の感覚や自信がとても危ういバランスの元に成り立っていたことを実感します。
このバランスを壊すようなことをお互いにいつもやっているわけです。
全員で足の引っ張り合いをしている不毛な状態といってもいい。
そのくせ、ウエイトトレーニングなどで能力の向上を図ろうとしている矛盾があります。ウエイトより先にやることは山ほどあります。
そういう状況を含めて能力だ、という意見に対しては、
なら上手になるために練習しているという建前を捨てたらよいのではないでしょうか。といいたくなります。
うちはうち流に野球をやる。練習してうまくなるかならないかはお前の適応力次第だ!と言ったとき、部員が集まるんでしょうかね?疑問ですが。
話がそれましたが、リラックスした状態で、人間の本来の力を自然に発揮すれば、球速は10km/hも20km/hも伸びる可能性があります。
実際に、私は現役時代の120km/hから、まったくトレーニング・練習なしで、30代近くになってから140km/hを出すことに成功しています。
身体能力も、アスリートとは程遠い、一般人レベルです。運営者プロフィールなど
しかも、肩肘は脱力しているため、気持ちよく伸ばされる感覚で楽に投げることができています。
現役時代は変な指導や雰囲気のなか、変なフォームで投げて肘が肩が痛くなることはしょっちゅうでした。
こんなことは本人たちの前ではいえませんが、あの頃の数百時間かけた練習は野球の上達にとってはほとんど役に立たなかった無駄な時間と断言できます。
それ以外のことでは役に立ちましたが・・・ 思い出とか(笑)
このサイトでは、今の若い世代にそういった苦い経験をしてほしくないという思いで製作しました。
私のように歳を食った人で、剛速球という往年の夢をかなえたいという人も歓迎です(笑)
かなり思い切ったことも書いています。野球関係者であれば、ここまでの表現はできないと思います。
このサイトが目指すところは、純粋な「球速アップ」です。
なので、球速アップに役立たないことはすべてばっさり否定しますし、コントロールや投球術についても専門外です。
投手の方には、情報のひとつとして参考にしたうえで、自分なりに役立ててもらえればと思います。