球速とフィジカルの関係

球速とフィジカルの関係

ボールを投げたり、バットを振ったりといった動作は、それなりの重量のものを扱うため、基本的に、身体の大きさは大きいほうが有利です。

 

 

ただし、砲丸投げやハンドボールや、ボーリングのような大きなボールを扱う種目と比べると、身体の大きさ面の重要性は下がります。

 

 

さて、どれくらいのフィジカルでどれくらいの球速が投げられるのか?

 

 

実際にプロの選手から、低身長の選手と低体重の投手を探してみました。

 

 

○低身長の投手

 

○美馬 学 投手(楽天)

 

27歳、169cm、75kg、最高球速153km/h

 

○石川 雅規 投手(ヤクルト)

 

33歳、167cm、73kg、最高球速140km/h

 

 

○低体重の投手

 

○岡田 俊哉 投手(中日)

 

22歳、179cm、65kg、最高球速146km/h

 

 

 

○島本 浩也 投手(阪神) 

 

20歳、176cm、63kg、最高球速144km/h(139km/h?)

 

 

○伊藤 大智郎 投手(ホークス)

 

20歳、175cm、65kg、最高球速143km/h

 

 

○低身長・低体重の投手

 

○谷元 圭介 投手(日ハム)

 

28歳、166cm、65kg、最高球速150km/h!

 

球速にフィジカルは必要か?

こうして、プロ野球選手のデータをみたり、自分の経験を元にすると、パターンらしきものが少し見えてきます。

 

 

まず、身長ですが、150km前後までであれば、170cm未満でも投げれそうだということが分かります。

 

 

ただし、160km/hとなると、現時点ではメジャーを含め、170cm未満の投手はみつけられませんでした。

 

 

つまり、少年野球~高校野球のレベルでは全く問題にならないどころか、プロでも十分活躍の余地はあるということです。

 

 

ちなみに、背の高い投手よりコントロールが悪いとか、疲労がたまりやすいとか、故障しやすいというデータも見つかりませんでした。

 

 

 

 

次に体重ですが、145km/h前後までは、70kg未満の体重でも投げれそうだということがわかります。

 

 

ただし、150km/hとなると最低でも70kg以上の体重がないと厳しいようです。(谷元 圭介投手すごい!)

 

 

つまり、成長期の少年野球~高校野球のレベルでは「もやし」でも全く問題にならず、身体が成熟してからトレーニングを積んでも十分だということです。

 

 

本当にフィジカルの壁が出てくるのは、プロ野球の1流レベルに近い領域の話なのです。

 

 

もう、技術の未熟さをフィジカルのせいにしてごまかす時代ではないのです。

女子でも120は出る

 

 

最後に、女子選手の例。

 

 

フランスのメリッサ・メイユー選手。

 

身長171cm、14歳。球速は120km/h

 

 

 

120km/hでないという人、これでも筋力や素質のせいにしますか?情けなくなりませんか?

 

 

彼女のフォームを真似れば少なくとも120は出ると思いませんか?

 

 

というのは煽りすぎでしょうか。