上手投げや横手投げといった分類は無意味
上手投げや横手投げといった分類にはほとんど意味がありません。
実際、どこからどこまでの角度がオーバースローなのか、どこからがスリークウォーターなのか、どこからがサイドスローなのか、アンダースローなのかというのは、明確に定義されていません。
上がオーバー、斜めがスリークウォーター、横がサイド、右下がアンダーとなんとなく呼ばれているだけです。
スリークウォーターの角度から腕が出ていても、腕の出方や球を離す位置が変われば全然違って見えるのです。
テイクバックから腰の回転までがサイド気味に出てきて、最後に大きく上体をそらしてオーバースローのように投げる投手もいれば、
オーバースロー気味に身体を倒していたのにサイドスローのように投げる投手もいます。
投げ方の分類は投げ方の様子をぱっと見の腕の角度で分けただけのものであって、投げる側がこだわるものではないということです。
オーバースローがかっこいいからとか、サイドスローは打ちづらいとか、アンダーはレアだとかいう理由で、
フォームをいじくると、身体に不自然な動作を強要することになります。
フォームは、
「身体的特徴」
「ステップの広さ」
「股関節の柔軟性」
「上体のしなり」
「上体の角度」
などの差によって、各人の身体で自然に決まるものだと覚えてください。